世田谷で収益物件を購入するなら入居者のターゲットは?

世田谷で収益物件を購入するなら入居者のターゲットは?
収益物件を購入して利益を上げていこうと考えるなら、物件のある土地柄は重要な要素です。世田谷区で収益物件を購入する場合、入居者はどのようなターゲットになるのでしょうか。

世田谷と一口に言っても例えば二子玉川と下北沢では全然状況が違います。ただし、どのエリアでも収益物件自体は非常に多いのが世田谷の現状ですので、入居者の取り合いになります。しっかり周辺の物件の状況を把握し、購入した収益物件のメリットを打ち出していく必要があります。

収入に余裕があるファミリー層

収入に余裕があるファミリー層
世田谷区は成城・砧・二子玉川と高級住宅街として認知度が高いエリアがあります。そのため、世田谷に住んでいる層は古くから住んでいるお金持ちか、外から越してきた高収入のファミリー層というイメージがあります。実際どうなのでしょうか。

世田谷区の世帯別年収ランキングは2017年のデータで全国9位の544万9547円となっております。やはり、高収入の世帯が多いのは間違いなさそうです。そして注目すべきは年収1000万円以上の世帯が13%を占めている点。全国平均で見ても10%〜12%なので、水準より高い生活をしている世帯はやはり多いのでしょう。収入に余裕がある世帯がブランドとして確立されている世田谷区に越して来るということになると、やはり周囲の環境と物件自体の設備の良さはシビアに比較されると考えて良さそうです。

とはいえ、この層はおそらく物件購入を検討している可能性が高いはずなので、収益物件の入居としてはメインターゲットにはならない可能性もあります。

一方で下高井戸や千歳烏山などローカル感のあるエリアもあり、平均的な収入のファミリー層が賃貸で入居するならこちらの方が現実的かもしれません。日々の買い物や子供の教育環境などの周辺の状況や、防音・共用部の充実などアピールできるところは行い整備すべきところはリフォームを含めて検討する必要があります。

都心のオフィスに通うシングルのビジネスパーソン

都心のオフィスに通うシングルのビジネスパーソン
おそらく世田谷区の収益物件の入居者として考えるメインのターゲットになるかもしれません。世田谷区にはJRの路線こそ通っていませんが、下北沢、三軒茶屋、駒澤大学など渋谷・新宿方面に出るのに便利な私鉄の駅があります。また都心からのタクシーの帰宅も圏内に入るエリアです。都心で夜遅くまで仕事をして、休みの日にも仲間と渋谷や新宿、六本木で集まるといった20代・30代の収入に余裕があり多忙なスケジュールのビジネスパーソンが想定されます。

セキュリティがしっかりしておりプライバシーが確保されているかというのが重要なポイントです。また、ステータス感を楽しみたいという入居者もいるため、デザイナーズといったワードにも反応します。内装や外装のお洒落な雰囲気、利便性を併せ持った総合的なクオリティの高さが求められることが多いです。価格に関しては当然清潔感は必須なので、収益物件が古びていて汚れが目立つような場合は、リフォームを積極的に検討する必要があります。そして贅沢な雰囲気がありつつも、価格に関しては新宿区や渋谷区、港区、品川区に済むよりも安く抑えたいというニーズが世田谷区の入居者にはあるのです。

都心のカルチャーに触れていたいフリーターやクリエイター、学生

都心のカルチャーに触れていたいフリーターやクリエイター、学生
そして、収入という面では前述の2つの層より劣る可能性が高いですが、フリーターやクリエイター、学生も世田谷区の収益物件のターゲットになります。上京してきたフリーターの中でも劇団員やバンドマン、服飾関係、WEB関係のクリエイター志望などはカルチャーの発信地である下北沢・渋谷・吉祥寺に集まることは多く、世田谷区の京王井の頭線沿いは特に人気のエリアです。また、大学生で駒沢公園や三軒茶屋は高くて住めないため、東急世田谷線沿いのローカルなエリアで物件を探す層もいます。

基本的に安さ重視で物件を選ぶ入居者が多いですが、最近は安くても綺麗な物件が増えているので、購入しようとしている収益物件が同じエリアの同価格帯のほか物件より見劣りしないか注意は必要です。もし見劣りする場合はリフォーム等して元が取れるかどうか慎重に計算する必要があります。また、移動手段は電車もしくは自転車・バイクをメインで使う層なので駐輪スペースが整備されていると印象が良いでしょう。

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